- Stroll

石黒由紀子
愛犬と一緒に、週末「おでかけさんぽ」のススメ。- 010
2010.03.04
愛犬と一緒に“わざわざ”行きたい、週末「おでかけさんぽ」のススメ。
Story
愛犬とのさんぽが、「いつも近所の同じコースばっかり」という方は結構多いのでは? でも、せっかくなら、飼い主も犬も楽しいさんぽがしたい! ということで、今回はエッセイストの石黒由紀子さんに、「愛犬と一緒に訪れたい、東京の週末オススメさんぽコース」を教えてもらいました。Text by Kentaro Inoue / Photo by Shinichi Yokoyama , Tokyo Faves / Photo cooperation by Royal Garden Cafe
石黒さんが、現在4歳になる豆柴「センパイ」を飼い始めた頃、かかりつけの獣医さんから受けたアドバイスは、「あんまりマジメにさんぽはしないこと」。
「とくに犬を飼いたての方に多いそうなんですが、どんなに寒くても、雨が降っていても、仕事で疲れていても、決まった時間にさんぽに行かなきゃ! って思って、頑張りすぎてしまう。それで、もし行けなかったりすると、犬にも自分にもストレスが溜まってしまって、自分で自分の首を締めることになるそうです」
そう語る、石黒さん&センパイの日々のさんぽは、朝と夕方の1日2回。自宅のまわりのいくつかのコースを使い分けている。
「駅のほうを通ってみたり、住宅街を抜けてみたり、逆回りにしてみたり。実は、いろんなコースでさんぽをしたほうが、いつもと違うことが起きたときに、臨機応変に対応できる犬になるって言われているんです。そういう意味でも、たまには『おでかけ』してみるのはどうでしょう? 飼い主さんの気分も変わって、さんぽがきっともっと楽しくなりますよ」
車で海に連れて行ったり、1時間以上も電車に乗って鎌倉に。はたまた、犬と一緒に入れる温泉や牧場まで。これまでに、センパイとはいろいろなところに出かけたという。
「初めて『おでかけさんぽ』をするなら、まずは電車1本で行けるちょっと遠くの大きな公園に行って、慣れない公園を探検するのがいいでしょう。それができたら、今度は乗り換えをしてみる。また次は、さんぽの途中にちょっとドッグカフェに寄ってみたり、車に乗って遠出をしてみたり。少しずつステップアップして、犬に慣れてもらうようにしましょう」
ちなみに、石黒さんが移動するときに愛用しているのは、顔の部分にシートがかけられるリネンの袋。きちんとキャリーバッグに入れれば、小型犬ならば電車に乗せることができるのだ。そんな「おでかけさんぽ」で、注意することとは?
「やっぱり、人に迷惑をかけないのが第一。私の場合、電車では席に座らず、窓際に立つようにしています。中には、犬がいるだけで恐怖心を持つ人もいるので、きちんとつないで『安全にしてますから~』とアピールしてあげるのも重要。もちろん、さんぽ中のトイレの後処理は当然です。
持ち物は、出先で犬の居場所に置くステイマット、リード、水、ビニール、ティッシュ、タオル、使い慣れているおもちゃなど。畳んで持ち歩ける水飲み(写真左上)があると便利ですね。また、ふだんと違う『おでかけさんぽ』は、犬にとっても神経を使うもの。2日続けてあっちこっちに出かけることはしないようにしています。まずは週末、日帰りから始めてみるといいのでは?」
公園さんぽに街歩き、“わざわざ”行きたいのはココ!
最近では、犬と一緒に入れるカフェがポピュラーになってきたし、ペットやペット用品を扱うデパートには、買い物をする数時間、犬を預かってくれるサービスがあるところも。また、ドッグランを併設したサービスエリアなどなど、犬とのおでかけのハードルはどんどん下がっているそう。中でも、石黒さんがおススメする、東京の「おでかけさんぽ」コースとは、どこなのだろう。
「『おでかけさんぽ』を大きく分けると、公園と街歩きがあります。ビギナーなら、やっぱり公園。たとえば、都心からも近くてセンパイのお気に入りでもある羽根木公園とか、ドッグランのある深大寺とか。慣れてきたら、探検気分が味わえる等々力渓谷や、フレンチのレストランがある東大の駒場キャンパスなど、少し変わった場所にも挑戦してみましょう。
また、買い物がてら街をブラブラしたいなら、オシャレなカフェもあり、道も広くて歩きやすい神宮外苑 絵画館前の銀杏並木。都心から少し離れたショップなら、犬モノ以外の雑貨も充実している、武蔵小金井の『ドッグデコ』がオススメです。
それから、忘れちゃいけないのが下町エリア。昔ながらの商店街は、路面からそのまま店内に入れるお店が多いので、犬を連れて眺めながら歩くととっても楽しいんです。犬がシンボルの水天宮近くの甘酒横丁とか、隅田川沿いをのんびり歩ける深川なんかもいいですね。体力に自信のある飼い主さん&犬なら、坂の多い街・市ヶ谷。都内で唯一ペット祈願ができる亀岡八幡宮にお参りしたり」
いつかは、センパイと一緒に、野球場や美術館(!)にも行ってみたいという石黒さん。今では、さんぽバッグを出すだけで、「お、今日はどこかに行くのかな?」と察したセンパイが玄関で待っているのだとか。
「そういう姿を見ると、今までのおでかけが楽しかったんだな~って感じられて、また信頼関係が築けます。『おでかけさんぽ』は、ふだん家の近くしかさんぽしていない方からすれば、ハードルが高いと思いがちですが、やってみると意外に簡単。『大丈夫かな?』というドキドキと、それをクリアした喜びを積み重ねることで、犬との絆が、より深まる気がするんです」
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