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尾川智子
「ボルダリング」を楽しめるジムへ。- 007
2009.12.24
ただいま人気急上昇中!
「ボルダリング」を楽しめるジムへ。
Story
ここ数年、ホールドと呼ばれる人工の石を頼りに壁を登る「ボルダリング」を楽しめるジムが急増している。年齢や性別を問わず、ひとりで気軽に“登る楽しさ”を味わえて、かつフィットネス効果も高いボルダリングにハマる人が続出中なのだ。そこで今回は、世界の第一線で活躍するトップクライマーの尾川智子さんに、「レベル別・東京のおすすめボルダリングジム」を教えて貰いました。
Text by Hiroya Ishikawa, Tomoe Tamura / Photo by Shinichi Yokoyama / Photo cooperation by B-Pump Ogikubo
「全身だけを使って上まで登りきった時の達成感がたまりません。それがボルダリングの一番の魅力です」
そう語るのは、アジアチャンピオンにも輝いた人気クライマーの尾川智子さん。もともと、フリークライミングができるジムではロープを使ったロープクライミングが主流で、ボルダリングはおまけのようなものだった。ところが2002年、国分寺にボルダリング専用のジム「B-PUMP」(現B-PUMP荻窪)がオープンしたことで、風向きが大きく変わったという。
「ロープクライミングはロープを支えるパートナーが必要なので、2人ひと組でないと登ることができません。でも、ボルダリングはひとりでふらっと来ても登ることができる。その手軽さが、人気に火がついた要因のひとつでしょうね」
その結果、ボルダリングができるジムは着々と増え続け、現在では都内だけで約20店舗、首都圏全域では約30店舗に拡がっている。性別や年齢を問わず、ボルダリングの魅力にとりつかれる人が続出中なのだ。
年齢・性別を問わず楽しめて、フィットネス効果も
あらためて説明すると、ボルダリングとは、壁に無数に取り付けられた色も形もさまざまのホールドに、手や足をかけて登っていく競技のこと。シューズ以外の道具も要らず、身ひとつでひょいひょいと壁を登っていくだけなので、初心者でも簡単に始められるのが特徴だ。
だが、ここからがボルダリングの奥深いところ。レベルによって異なるルートが設定され、決められたホールドをつかんで登らなければならないのだ。当然ながら、レベルが上がっていくほど最後のホールドまで辿り着くのが難しくなっていく。順々にレベルの高いルートを制覇していく面白さが、ボルダリングの醍醐味だろう。
「自分の体型に合った登り方を考えることもボルダリングの面白さのひとつですね。壁の登り方は十人十色。身長や体型、体の柔軟性などによって、次のホールドをどの手、どの足でつかむのかが変わってきます。背の高い人は離れたホールドに手が届きやすいのですが、上にあげた足をホールドにおいた時に、長い足のせいで体勢が窮屈になるという不利な点もあります。逆に、背の低い人なら、背の高い人が手でつかむホールドに足を置くことができたり、指が細い人なら狭い隙間に指を入れて登ることができたりするんですよ」
また、ボルダリングは全身を使うため、フィットネスとしての効果も高い。
「さまざまな傾斜の壁を上に行ったり下に行ったりしながらゴールを目指すので、自然と筋持久力のトレーニングになるんです。筋量がアップするから、結果的に体の基礎代謝を高めることもできます。また、離れたホールドに飛びつくことで、瞬発力も鍛えられます。体が軽いほうが有利ですから、“よりレベルの高いルートを克服したいから、もっと痩せよう”という意識もきっと芽生えてくるでしょうね」
幅広い年齢の人が一緒に楽しめるのも、ボルダリングのいいところだ。ジムにもよるが、たいていは一番簡単な壁なら小学1年生でも登ることができる。登山をきっかけに始める人が多いからか、50代以上の競技人口が多いことも特徴だ。尾川さんが教えた生徒の中には、70代の方もいたとか。「レベルの高いルートを克服するためには、体力だけでなく、技術、経験が必須になる」ので、自分よりもはるかに年配の人が登れるのに、どうして自分は登れないんだと悔しい思いをする人も多いらしい。そして、さらにハマっていくのだ。
東京のおすすめボルダリングジムはここだ!
さまざまな魅力に溢れたボルダリングだが、これから始めたい人は、どこのジムに行けばいいのだろうか? 尾川さんに、「レベル別・東京のおすすめボルダリングジム」を教えてもらった。
まず、初心者から中級者向けにオススメしてくれたのが、渋谷の明治通り沿いにあるボルダリング スタジオ「PEKI PEKI」。ファサードがガラス張りで、外からボルダリング風景が見えるので、前を通るたびに気になっている人も多いのではないだろうか。「ここはなんといっても立地が魅力。渋谷に買い物や遊びにきたついでにボルダリングを体験してみてはどうでしょうか。白でまとめられたオシャレな内装なので、入りやすいと思いますよ」
「PEKI PEKI 」と同様にお洒落な雰囲気で初心者も入りやすいのが、髙田馬場の「GRAVITY」だ。「ここは壁の高さもほどほどで、初心者から中級者向けと言っていいでしょう。ダイニングバーのような黒と赤を基調としたシックな内装が特徴です。場所柄、学生も多く通っていますね」
そして、初心者から上級者まで幅広く楽しめるのが吉祥寺の「VOLNY」。カフェをイメージした内装が個性的なジムだ。「ここはコーヒーを片手にソファでくつろげるアットホームな雰囲気がいいですね。コンパクトな空間ながら、さまざまな傾斜の壁を備えた本格派で、上級者でも十分楽しめる作りになっています」
西日暮里の「Rhino and Bird」も、初心者から上級者まで楽しめるジム。もともと工場だった建物をリノベーションした、ウッディな内装が心地良い。「ナチュラルでさわやかな雰囲気のジムです。休憩や見学用のイスも多いためか、ほかの人と話しやすく、和気あいあいとしていますね」
さらに、ボルダリングの世界にどっぷり浸かりたい人には、「T-WALL 錦糸町店」と「B-PUMP 荻窪」がオススメ。いずれも、上級者が満足できる内容のジムだ。「T-WALL 錦糸町店」は、創設10年の老舗。広々としたジム内に、ボルダリング用の高さ4メートル程度の壁を2カ所と、ロープクライミング用の高さ12メートル程度の壁を備えている。「ここは中高年の方やベテランの方が多いと思います。かなり広いので伸び伸びとボルダリングに取り組めるのもいいですね」
「B-PUMP 荻窪」は、上級者が満足できる内容ながらも、初心者へのバックアップ体制が充実しているのが嬉しい。体験クライミングや初心者を対象とした無料のインストラクション、スクールなどのメニューが豊富なのだ。「スタッフが道場主となって課題に取り組むボルダー道場や、草コンペなど、ボルダリング技術を向上させるさまざまなイベントが用意されているのがいいですね。ショップも充実しています」
ひとくちにボルダリングジムといっても、ジムごとに個性が強く、雰囲気もさまざま。できれば、いろいろなジムを訪れてみて、自分と相性のいいところを選ぶのがいいだろう。
「いろいろな人と接することができるという意味でも、ボルダリングは面白いと思います。消防士や自衛隊の方、土木系の方、医者や学校の先生など本当にいろいろな職業の人がいますから。服装だって、動きやすくて開脚できるものならどんな格好でも大丈夫。ジーンズで登る人もいるくらいです。ぜひ、気軽にトライしてくださいね!」
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